明治初期神戸キリスト教普及と三田藩士

2006年6月25日

明治初期における神戸の近代的発展はキリスト教と大いに関っていると 言っても過言ではない。そして、神戸のキリスト教普及に三田藩主はじめ 藩士たちが果たした役割は極めて大きかったことを知っている人は少ない。 未だ、キリスト教禁制の高札が掲げられている頃から、一体どのようにして 何を目的に宣教師たちに接近し、どのような活動をしてきたのか。そして、 三田藩士たちが付き合ってきた外国人宣教師とはどのような人物だったのか は大変興味深い。

ここに2冊の本があるが、これらの本が我々の疑問に答えてくれる。
1冊は茂 義樹著『明治初期神戸伝道とD・C・グリーン』、そして他の 1冊は日本組合基督教会教師会出版『天上の友』である。
前者は1986年8月15日に出版された本で、アメリカンボードが初めて 日本に派遣した宣教師D・C・グリーンの生い立ちから神戸公会設立までを グリーンの書簡集を中心にアメリカンボードの機関誌『ミッショナリーヘラルド』、 『ミッションニュース』、O・H・ギューリック書簡、J・D・デービス書簡、 J・C・ベリー書簡などによってまとめられたものである。
また、後者は大正四年10月23日に発行された本で、日本組合基督教会教師会 の教役者で物故した方々の列伝で、平成元年に復刻されたものである。

特に、これらの本の中から、三田藩士たちに関係する部分をつまみ食い的に 抽出し、要約または抜粋で何回かに分けて連載したいと思う。

目次(予定)
[『明治初期神戸伝道とD・C・グリーン』より]
 1.日本派遣
 2.切支丹禁制令のもとで(神戸)
 3.切支丹禁制令のもとで(ユニオンチャーチ)
 4.切支丹禁制令のもとで(市川栄之助)
 5.切支丹禁制令のもとで(禁制令の解除を求めて)
 6.伝道の開始(ミッションの拡充)
 7.伝道の開始(英語学校)
 8.伝道の開始(書店)
 9.伝道の開始(日曜礼拝と安息日学校)
10.伝道の開始(聖書研究、祈祷会)
11.伝道の進展(ベリーの医療事業)
12.伝道の進展(デービスの三田伝道)
13.伝道の進展(大阪伝道)
14.伝道の進展(女子教育)
15.伝道の進展(彦根伝道)
16.神戸公会の創立(教会創立の日)
17.神戸公会の創立(教会員の生活)
18.牧師と信徒(前田泰一)
19.牧師と信徒(松山高吉)
20.一八七四年の受洗者たち
21.一八七四年五月三一日の受洗者たち
22.讃美歌
23.教会のその後
24.結び

[『天上の友』より]
A1.グリーン博士
A2.デビス博士
A3.新島 襄
A4.アッキンソン博士
A5.タルカット女史
A6.ダッドレー女史
A7.田中 助